2012年7月17日火曜日

陰陽師 醍醐ノ巻

書名⇒ 陰陽師 醍醐ノ巻

著者⇒ 夢枕獏

出版社⇒ 文藝春秋

分類⇒ 文学(伝奇小説)



感想⇒ この陰陽師シリーズ、映画化もされている人気作ですが、私は今回初めて読みました。
一読して面白かったです。怪しのものを陰陽師・安倍晴明が解決してゆくというストーリーの面白さだけでなく、安倍晴明と源博雅のコンビがホームズとワトソンの関係のようで、この2人が出てくると何だか安心して読めるという気持ちになります。
短編のそれぞれの話は毎回、安倍晴明の屋敷でこの2人が酒を飲んでいる所で始まり、最後も2人で酒を飲んでいる場面で終わるという設定にしているようですが、そういう物語の型、話の定式としてそういう話の運び方にしているところも、この物語への親近感が増してくる部分だと思います。
また、2人で酒を酌み交わしている場面で、晴明と博雅が哲学的なことを語り合うという場面も物語
に深みを与えているところだと感じます。



 陰陽師 醍醐ノ巻

陰陽師 醍醐ノ巻