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2014年3月6日木曜日

考える日々Ⅱ

書名⇒ 考える日々Ⅱ

著者⇒ 池田晶子

出版社⇒ 毎日新聞社

分類⇒ 哲学

感想⇒ 身近な事から社会問題まで哲学的に考察している内容が面白く、共感しながら読んでました。
社会一般や世間で人気のあるものや支持されているもの、あるいは大きな勢力となっているものに安易に迎合 しないで、自身のスタンスを保っている点が共感できるところです。
例えば、世間にはスポーツ好きは多いようで、「スポーツをしない者やスポーツに関心のない者は変人だ」というような風潮になりがちですが、そういう、大きな勢力になびかない者を見下す風潮に対して辛辣に批判をしている点に共感しました。
また、集団で力を誇示する団体についても、著者は「雑魚(ざこ)は群れる」と批判しています。
数の力 で世の中にのさばる集団に対して、孤高な立場を堅持し、それに誇りを持っている著者に共感しました。



考える日々 2 / 池田晶子  〔単行本〕





  

2013年3月21日木曜日

儒教入門

書名⇒ 儒教入門

著者⇒ 土田健次郎

出版社⇒ 東京大学出版会

分類⇒ 哲学

感想⇒ 儒教というのは日本では過去の遺物と思われているようですが、日本人の精神的基盤として受け継がれてきたという歴史があるのも確かです。私はそういう日本人の思想的形成に影響を与えてきた儒教には以前から関心を持っていました。本書はそんな儒教の思想構造や歴史を分かりやすくまとめたもので、入門書として最適の書と言ってよいと思います。
たまにはこういう思想書を読んでみるのも新たな知識の発見があっていいものです。


儒教入門

儒教入門





2010年1月25日月曜日

14歳からの哲学 - 考えるための教科書 -

書名⇒14歳からの哲学 - 考えるための教科書 -
著者⇒池田晶子
出版社⇒トランスビュー
分類⇒哲学

感想⇒文筆家の池田晶子さんは2007年2月に、46歳の若さで腎臓がんのため亡くなりました。

その池田さんが確立したジャンルが「哲学エッセイ」でした。その中の本書は、中学生にも哲学的な考え方を身に付けさせるよう書かれた本です。
中学生のために書かれた本ですが、大人が読んでも侮れない内容となっています。

まず文章が非常に論理的です。そして考察する対象も「自分とは何か」「死をどう考えるか」「心とはどこにあるか」「社会」「善悪」「自由」「宗教」「人生の意味」「存在の謎」といった人間存在の根本命題を扱っていて、これらは大人でも容易には答えを出せない命題ばかりです。

これら人生の根本命題を、著者は論理的に考察しつつ、未だ哲学的に考える事に対して慣れていないと思われる14歳の読者を、哲学的考察の方法論へと導いています。

本書では、哲学的考察の方法論を説いても、上記の命題について断定するのではなく、あくまでも示唆だけに留め、後は読者が自ら考えるように仕向けています。

軽薄なものに流されやすい世相にあって、自分の頭で徹底的に人生の意味を考え抜く事を提示する本書は、時機に適った良書だと言えます。



14歳からの哲学 考えるための教科書

14歳からの哲学 考えるための教科書