著者⇒ 青山七恵
出版社⇒ 河出書房新社
分類⇒ 文学(青春小説)
感想⇒ 今回読んだのは、数年前に芥川賞を受賞した作品で、20歳の女性が老女と暮らした日々を綴った内容です。
読んでみると、肩に 力が入らない脱力系の話で、気軽に読みやすいところが良かったですね。
特に何ということもない話なんですが、主人公が老女の元を去って1人暮らしを始めるときに、何とも言えない寂寥感 が込み上げてきました。この老女が私の母と重なったようで、もっと一緒に住んであげればいいのにと思ってしまったものです。
淡々とした書き方で 架空の話なのに現実感を与えてしまうというところにこの作家の力量が感じられます。
ひとり日和/青山七恵