著者⇒ 宮部みゆき
出版社⇒ 中央公論新社
分類⇒ 文学(時代小説)
感想⇒ 変わった趣向の内容で、物語の中に語りの部分の別のストーリーが入るという入れ子の構造になっていて、こういう構造の小説は村上春樹の小説によく見受けられます。
こういう構造の小説は内容が複雑になりストーリーの面白さも増しますが、ストーリーの一貫性が失われやすいという欠点もあるものです。
ただ、この小説は人の心の温かさが伝わってくるほのぼのとしたところや、江戸時代の風情もよく伝わってくるところが心に残る作品でした。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続/宮部みゆき