著者⇒色川武大(いろかわ・たけひろ)
出版社⇒福武書店
分類⇒文学(私小説)
感想⇒本書は、幻覚や幻聴に苦しめられる主人公の内面を描いた純文学作品です。
著者自身、難病のナルコレプシー(眠り病)という精神の病に罹っていて、睡眠発作・脱力症状・幻視・幻聴・幻覚に終生悩まされていたということなので、この作品には著者の内面が反映されているのでしょう。
主人公が幻覚を見る場面はオカルト的でもあり、どこまでが現実でどこからが幻覚なのか判らないという不思議な感覚の読後感を持ちました。
そして、健常者と狂人との間の超えられない壁というものが感じられ、主人公が抱く絶対的な孤絶がひしひしと身に迫り、何とも切ない気持になりました。
狂人日記
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