2010年1月31日日曜日

あなたの毎日をキラリと輝かせる155の方法

書名⇒あなたの毎日をキラリと輝かせる155の方法

著者⇒キム・ゴード

訳者⇒加藤タキ

出版社⇒大和書房

分類⇒人生論


感想⇒ 本書では、日常生活の中で遭遇する様々なストレスや意気消沈やジレンマといった心のマイナス状態を解消し、新鮮な喜びと輝きを湧き起こさせる方法が述べられています。

その方法とはほんのちょっとしたささやかなものであり、誰にでもできる簡単なものばかりです。
誰にでも簡単にできるから良いのですが、ただ、あまりに簡単なことなので、こんなことで人生を輝かせることができるんだろうか、とも思いました。

この種の本は題名だけ見ると、つい魔法みたいな方法が書かれてあるのではないだろうか、と過大に期待して読むため、肩すかしを喰わされることも多いものですが、やはり、自分自身のちょっとした心の工夫も必要なのでは、と読む度に考えさせられます。

2010年1月25日月曜日

14歳からの哲学 - 考えるための教科書 -

書名⇒14歳からの哲学 - 考えるための教科書 -
著者⇒池田晶子
出版社⇒トランスビュー
分類⇒哲学

感想⇒文筆家の池田晶子さんは2007年2月に、46歳の若さで腎臓がんのため亡くなりました。

その池田さんが確立したジャンルが「哲学エッセイ」でした。その中の本書は、中学生にも哲学的な考え方を身に付けさせるよう書かれた本です。
中学生のために書かれた本ですが、大人が読んでも侮れない内容となっています。

まず文章が非常に論理的です。そして考察する対象も「自分とは何か」「死をどう考えるか」「心とはどこにあるか」「社会」「善悪」「自由」「宗教」「人生の意味」「存在の謎」といった人間存在の根本命題を扱っていて、これらは大人でも容易には答えを出せない命題ばかりです。

これら人生の根本命題を、著者は論理的に考察しつつ、未だ哲学的に考える事に対して慣れていないと思われる14歳の読者を、哲学的考察の方法論へと導いています。

本書では、哲学的考察の方法論を説いても、上記の命題について断定するのではなく、あくまでも示唆だけに留め、後は読者が自ら考えるように仕向けています。

軽薄なものに流されやすい世相にあって、自分の頭で徹底的に人生の意味を考え抜く事を提示する本書は、時機に適った良書だと言えます。



14歳からの哲学 考えるための教科書

14歳からの哲学 考えるための教科書




2010年1月12日火曜日

ご挨拶

近頃は本を読まない人が増えているそうですが、私には本を読まない人生はあり得ないことです。
本を読まない人生ほど無味乾燥で味気ない生き方はないでしょう。
読まなければならない本はまだまだ無限に近いほどあります。
これからも読書人生は終わりません。

当ブログでは私の読書感想、書評を書き綴ってまいります。
どうぞよろしく。