2013年4月22日月曜日

SOSの猿

書名⇒ SOSの猿

著者⇒ 伊坂幸太郎

出版社⇒  中央公論新社

分類⇒ 文学(ファンタジー小説)

感想⇒ 全く別の2つの話が交互に進行してゆき、最後のところで、その2つの話がシンクロして1つの話になるという凝った趣向の内容には面白みがありました。
ただ、話の中に突然、孫悟空が出てきたりするのは現実なのか幻覚なのか判然とせず、今ひとつよく判らない内容の小説だなと思いました。
現実か幻覚か判然としない内容というのは、幻想小説なら味わいがあっていいのですが、この作品のような小説では、却って訳が判らない内容という感をうけてしまうものです。とは言え、この訳の判らないところがやはり面白かったと言える作品で、実験的な小説ではありました。
なお、この小説の分類はファンタジー小説としましたが、実際にはどれにも分類できない内容で困りました。それで、異論もあるかと思いますが、私的にはファンタジー小説としました。


SOSの猿

SOSの猿





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