2014年8月7日木曜日

立原道造詩集

書名⇒ 立原道造詩集

著者⇒ 立原道造

出版社⇒ 角川春樹事務所

分類⇒ 文学(詩)

感想⇒  私はこれまで文学というとほとんど小説ばかり読んできて、文学といえば小説というイメージしかわかなかったんですが、それが、少し前に、部屋の整理整頓をしていたら昔の公務員試験の通信講座で使った教材が押入れの奥から出てきて、懐かしいのでその中の国語の教材を読んでたら、教材として詩が載っていたんですが、その詩に感銘を受けて、文学として詩も素晴らしいという思いにかられてしまい、その勢いでこの詩集を読んでみたというわけなのです。
その作品は透き通るような澄明さに満ちており、清々しさを覚える読後感を持ちました。
現代詩はとかく難解なものが多いようですが、本作品は自然の風景を己の心情にからめて、清らかな文章によって天然自然の美しさを表現しようとしています。
それは前衛的な詩人からすればあまりに伝統的あるいは保守的な詩型ではありますが、文学という原点に立ち返って見るならば、この詩集はこれこそ文学であり、それも正統の文学の形であると思います。



 新品本/立原道造詩集 立原道造/著

新品本/立原道造詩集 立原道造/著



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