2014年9月22日月曜日

幽霊男

書名⇒ 幽霊男

著者⇒ 横溝正史

出版社⇒ 角川書店

分類⇒ 文学(推理小説)

感想⇒ 江戸川乱歩つながりで今回は横溝正史の読後感想を書きます。
この本はその奇々怪々な題名に惹かれて書店で買ったものですが、江戸川乱歩と同じくおどろおどろしく猟奇的な雰囲気で楽しめる内容でした。
その作風は江戸川乱歩の怪奇趣味の雰囲気よりも更に残虐性があり、そして理論的な味わいがありました。
そして登場する名探偵といえば江戸川乱歩には明智小五郎があり、横溝正史には金田一耕助があります。
金田一耕助については昔テレビで放送してたドラマのシリーズで古谷一行が演じてたキャラクターがイメージとしてあったので、そのキャラをイメージしながら読んでいったものです。
本書でも、ボサボサの髪によれよれの着物と袴姿という個性的キャラで登場してますが、ただ、本書では個性的特徴が充分に描かれてなかったので、そのキャラを楽しめなかったのが残念でした。
江戸川乱歩の場合は怪奇的雰囲気で盛り上がったところで急展開して尻すぼみの感じで終わるものもあるのですが、横溝正史のは理論的にしっかりした構成になっていて、破綻のない終わり方をしているところが良い読後感を持てるところだと言えます。










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