書名⇒ 海辺のカフカ
著者⇒ 村上春樹
出版社⇒ 新潮社
分類⇒ 文学(長編小説)
感想⇒ 今や世界中から注目され、新刊が発売されると開店前から書店に客が並ぶ人気ぶりで、ノーベル文学賞の最有力候補と目されている著者ですが、ただ、著者の作品は嫌いだとか苦手だという人も少なからずいるようです。
著名人の中にも、爆笑問題の太田光氏や政治評論家の加藤清隆氏などのように途中までは好きだったが、途中から嫌いになったという人もいるようです。
私も数年前にいくつかの村上作品を読んだことがあり、初めて読んだ時はその独特の構成と小説世界に引き込まれて面白いと思ってましたが、続けて何作か読んでいくうちにその独特の書き方に辟易するようになったのは事実です。
私の場合特別に嫌いというところまではいきませんが、特に面白いとか特に好きだとまでも思っていません。
今まで読んだ村上作品の読後感想・書評は読書帳に書き残してますので、そのうちこのブログにも掲載するつもりでいますので、詳しくはその時に書こうと思いますが、今回は初めて読んだ村上作品として『海辺のカフカ』について書いておきます。
まず、この作品を一読して不思議な内容の小説だと思いました。本書では主人公の青年の話と、ナカタ老人の話が交互に別々に進行していますが、一見、この2つの話には接点がなさそうに見えて、話が進行するうちにやがてストーリーの接点が見えてくるようになっています。
現実的な話のようでいて非現実的な話が挟み込まれており、実に不思議な読後感を持ちました。
その不思議な雰囲気を醸し出す独特の文体に引き込まれて魅了されたのは確かです。
また、物語の中の謎の部分が謎のまま残されているところが、読者の想像力を働かせる余地があり、うまい構成だなと感心させられる作品ではありました。
以上が当時(数年前)本書を読んだ時の感想ですが、この頃はまだ初めて読んだ頃なので、村上作品には新鮮な驚きが感じられ、特に大好きというわけではないですが、どちらかというと好きな部類に入れて良い作品だと思っていました。
このような書き方の小説は1作か2作くらいなら評価できるのですが、こういうのをいくつも読むと飽きもきますし、「もういらない」という思いになるものです。
まあ、この作品は私にとって「いいね!」と評価してよいと思っています。
このような書き方の小説は1作か2作くらいなら評価できるのですが、こういうのをいくつも読むと飽きもきますし、「もういらない」という思いになるものです。
まあ、この作品は私にとって「いいね!」と評価してよいと思っています。
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