書名⇒ 猿丸幻視行
著者⇒ 井沢元彦
出版社⇒ 講談社
分類⇒ 文学(伝奇推理小説)
感想⇒ 本書は推理小説ではあるんですが、SFじみた設定でもあり、内容も、殺人事件は起きても、主題は歴史暗号ミステリーとなっていて異色の推理小説でした。
過去 の人間の精神との同化現象により、過去幻視効果があるという新薬実験の実験台となった大学院生が、明治時代の民俗学者・折口信夫(おりぐちしのぶ)と同化し、その折口信夫の目を通して、猿丸太夫が遺したとされる古歌の暗号解読を試みてゆくというストーリーなのですが、私にはあまり関心のない分野についての話なので、物語としては面白いとは思えませんでした。マニアックな人には面白かったかも知れないですね。
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